何といってもメカの「独立性」です。このメカは稼働に際して「煩わしいケーブル」や「複雑なコマンド」、「実行ボタン」を必要としません。手に持ち、知りたい世界の都市名を唱えるだけで、明日の天気予報が準備できます。機能はそのまま、インテリアのような「使えるデザイン」に仕上がっています。
慣性モーメントやオイラーの運動方程式など、主に力学の授業で扱った剛体の計算が基本設計に役立ちました。時間と実装力不足で制御には活かせませんでしたが…。
班員とメカの構造や面白さの創出について話し合うのが楽しかったです。要求機能から自分たちで考えて、それをみんなで議論しながら形にしていく作業は、とても得難い経験でした。
知識不足・技術力不足に苦しめられました。色々調べてから臨んだのですが、思った通りには進みませんでした。最初に買ったモータードライバは焼けるしBluetoothは認識しないし、予算ギリギリで買ったジャイロセンサはマイコンとの相性が悪く、発表直前まで値を読めませんでした。
機械系の授業はどれも面白いものばかりですが、エンジニアになるには「実際にモノを作って動かしてみる」という経験が不可欠です。エンジニアを志す皆さんも、授業の枠にとらわれず、自分で何かを作って動かしてみましょう。何かを作って失敗してから受ける機械系の授業は、また違った響きがありますよ。
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